とりぶう の 宮古島日記

宮古島移住者の生活。いろいろなことがあるけど、基本的に楽しい方向で生きていく方針です。夫しかちくと認知症お義母さんとの3人暮らし。

2007年12月

沖縄のいとしき縄文人

(72)

「顔の濃さ選手権」というものがあれば、
沖縄はダントツ1位です。


眉は太く、目は大きく、鼻はどっしりして、唇も分厚い。

かれらは、縄文人です。

古来から日本に住んでいるというあの、縄文系の顔をしています。

誰かに似てるよな~、
と思っていたら、

シーサーでした。


顔が濃いというのは、薄い者からすると、
ちょっと「こわい」のです。

シーサーのように大きなどんぐりまなこで、ぎょろっと見られると、

「すんませんっ!」

とあやまりたくなります。

「安倍さんを総理の座からひきずりおろしたのは、
このわたしです!」

「朝青龍をサッカーにさそったのは、
このわたしです!」

「友達の友達は、アルカイダです!」


と2007年の大きなできごとに対して、
あることないこと、ひらあやまりしてしまいそうです。

そんな迫力が、あの顔つきにはあるのです。

でも。

にっこり笑った顔は、とてもひとなつこく いい笑顔です。

そうなると、こちらも気を許して、

「じつは、民主党の小沢さんをけしかけたのは、わたしなんです。ほっほっほ。」

「ほんとは、落合監督に山井をかえさせたのは、わたしなんです。へっへっへ。」

「友達の友達は、おしりかじりむしです、ひっひっひ。」


と大きな気持ちになって、

自分にまったく関係のないことを告白してしまいそうです。

2007年の重大ニュース。

頭をせいいっぱいめぐらせて、思い浮かんだことを書いてみました。

でも、いちばんのニュースは、

あなたに、出会えたことです。ふふふふ。

ブログを見てくださったみなさん、ありがとうございました。

また新しい年も、このブログでお会いできることを、

とりぶう、こころから願っています!



2007owari

女子高校生の夏休みの読書感想文

(71)

「天国のさつきへ」を読んで

このはなし、実話、超カンドーする!

おとーさんと、おかーさんが、難病にかかった娘のさつきを看病した話なんだけど

もう、うるうる(泣)!さつきは結局、3歳までしか生きられなかったけど

ある意味、あたしなんかより、ずっと、濃い人生送ってるって思う。

特に、もう、集中治療室はいって、あぶないってときに、

「パパ、ママ。さつき、天国いうとこ、怖ないって、知ってるねん。

もう、さつきのおじいちゃんとか、ひいじいちゃんとか、さきに行ってんねん。

せやからな、守ってもらえんねん。パパとママが来た時は、さつき、守ったるわ。」


って、言えるー?こんなの言われたら、親、泣くしかないよねえ。

で、おとーさん、おかーさん、かんどーすんだけど、泣かないでさつきに言うんだよね。

「えらいなあ、さつきは。パパとママは、さつきが生まれてくれて、ほんまに、うれしいんや。

さつきみたいな、親孝行な子、パパ、知らん。」


ほんとはさあ、親孝行って、親をラクにさせるってことでしょ?

でも、さつきは、親にしんどい思いしかさせてないんだよね、じっさい。

でも、ラクってなに?健康?お金?メイヨ?


ほんとは、親孝行って、この子の親でよかったって、親に思ってもらうことなんじゃない?

あたし、考えたよ、これ読んで。そんなこと、親に思ってもらったこと、あんのかなあ、って。

3歳の子に、人生とか、親子関係とか、教えてもらったよ。

終わり。タマヨ


「タマヨ、夏休みの読書感想文、なかなか、よかったぞ。」

「あざーっす!」

「しかしなあ、もうちょっと、文体を考えないとなあ。
友達にメールしてるんじゃないんだからな。」

「あ、絵文字、入れないよう、努力しました。」

「まあ、もうちょっと、手直しがひつようだな。でもこれ、悲しい話なんだな。
先生も、子供小さいから、なんか、ひとごとじゃないっていうか・・・。」

「あ、これ、フィクションですから。」

「え?実話って、書いてあるじゃないか。」

「ああ、『じつは』、の変換ミスです。」

「・・・手書きなのに、変換ミスするのか・・。
この本、先生も一度、読んでみたいんで、貸してくれないか?」

「あ、これ、フィクションです。」

「それでも、いいんだよ。」

「じゃなくて、本の存在が、すでにフィクションなんです。」

「・・・すごいな、タマヨ・・・。」

沖縄県宮古島の人々の名前について

(70)

レオン。

ジュリア。

ケイト。

ハリウッドスターの名前じゃなくて、日本の子供の名前です。


日本人の名前はだんだんグローバルになってきてます。

そのうち、

山本モナとか、加藤ローザとか、ミッキー吉野とか、ジェリー藤尾とか、

出てくるんじゃないかと、ひやひやしています。


ひやひやする必要はありません。
もうでてるんです。

あ、そ。

ところで、宮古島では古くから独特の名前が使われているそうです。

『カマドガマ』

という名前もそのひとつ。

新聞の死亡広告(?)欄で、ときどきその名前をみかけます。

どういう意味か知りたかったので、
知り合いのおばあに、

「『カマドガマ』ってどういう意味?」

と聞きました。

「よくある名前さあ。」

おばあは当たり前だと言わんばかりに答えます。

「ごはん炊く、あの『カマドガマ』よ。」

へーーえ。

じゃあ、その方式でいくと、

『田中スイハンキ』とか、『佐藤ジャー』とか、

今なら、ありうるわけね?

たしかに、昔の女にとって『カマドガマ』は大切なもの。

『カマドガマ』を大切にして欲しいという願いが、この名前につながったのでしょう。

おばあはさらに付け加えます。

「おとこは『ヤマ』とか『カマ』とか多いさあ。でも、今は改名する人もいるさあ。」

なるほど。

宮古島も最近は本土と行き来しやすくなったので、いろいろ、問題もあるのかもしれません。

「こんにちは、僕、カマです。」

うふふふ。

わたしは好きだけどなあ。

沖縄県の珍味紹介番組?

(69)

沖縄県の「珍味堂 ナニモン屋」では、得体のしれないものを出している。

客は、それを承知で入ってくる。

コースはいつも、おまかせだ。

いわゆるゲテモノもあるし、主人が決して、口を割らない材料もある。

客は、なにを出されるのだろう、という恐怖感といつもたたかっている。


常連客の前に、小鉢がひとつ置かれる。

「お、から揚げだね。何のから揚げだろ?」

おそるおそる口に運ぶ。

ちいさくかみ切って、口の中でじっくり味を確かめる。

「こりゃ、前に食べたことある味だ。・・・あ、おたまじゃくし、でしょ?」

客が主人に聞く。

「はい、そのとおりでごぜえます。」

主人はうれしそうにうなずく。

いちげんさんの若いカップルの前に、皿がひとつ置かれる。

「・・・なんだろ、これ?チンジャオロースー風だな。」

「身が、細い。お肉?」

二人はちょっぴりつまんで、口に入れる。

「・・・なんだろ?食べてもわからない。」

「うん。・・・ちょっと、泥くさい気が・・・。」


この店は、ひとくち食べるまでは、食材の正体を明かさない。

食べて初めて、主人に聞くことが許される。

「これ、なんの炒め物ですか?」

「それは、ミミズでごぜえます。」


主人はニコニコして答える。

「ミミズッ!・・・ぅぇっ・・・。」

若い男は顔をしかめる。

「はっはっは、それ食べられなきゃ、ここののれんは、くぐれないよ。」

常連客がひやかす。

その常連客の前に、ひとつ皿が置かれる。

「お、来たね。なによ、お次は。・・これ、初めてだな。
なんか、ふつうの、肉と野菜の煮物っぽいんだけど・・・。」


客はニオイをかぎ、ひとくち食べる。

「ふーん・・・。わっかんないなあ、おやっさん、何これ、ウミガメ?」

主人は無言でニコニコしている。

「何なのよ、これ、アメフラシ?」

主人は答えずに次の皿をだす・・。

沖縄県ブロガーの正装はビキニです。うふっ。

(68)

日本は四季がはっきりしています。

だからその分、服もたくさん必要です。

水着からコートまで。

ゆりかごから墓場まで。

パリからダカールまで。


たんすは服で満杯です。

もはや、たんすの中で生活している状態です。

ところが、沖縄県宮古島に来て、服はあんまりいらなくなりました。

まず必要なのは、Tシャツ。

そして、短パン、ジーパン、カレーパン。

あとは軽くはおれるカーディガンやジャケットがあれば十分です。


一年中長そでのひともいれば、一年中半そでのひともいます。

わたしは一応、ブロガーのはしくれとして、
ブロガーらしい正装で、日々パソコンにむかっています。

どんなんって?

水着にビーチサンダルです。

ほんまやで。

おまけに、ビキニやで。

いったい、何のサービス?


宮古島では、服装は3つのタイプに分けられます。

まず、地元のひと。

いちばん違和感なしに風景にとけこんでいます。

つぎに、観光客。

おしゃれしてるので、わかります。

そして、移住者。

地元のひとと観光客のあいだの格好をしています。

さいごに、長期滞在者。

若い人がほとんどで、ヒッピーのような雰囲気です。

3つちゃうやん!4つやん!

計算違いは世の常です。

きばってたくさん持ってきた服たちは、まったくの計算違いでした。

田舎の母が電話をよこします。

「あんた、なんか服いらんか?」

「服いらんから、福、ちょうだい!」

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