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それは大学の入学式の翌日。何百人も収容できる大教室に妖怪たちはいました。
その名も妖怪『付属あがり』。
ついこの間までほっぺを真っ赤にさせて田舎道を自転車通学していた身には、彼らは同じ国の同じ大学生とは思えませんでした。
わたしが夏みかんなら、彼らはドリアン。
(自分のほうが微妙にええように言うてるやないか!)
彼らは田舎にはいない種類の人種でした。
妖怪たちは『排他的バリアー』をはりめぐらせて、外部学生に対して『鼻笑い光線』を発しています。
そして知り合いを見つけては、
「よおー、おまえも経済かよ~。××は法学部らしいで。」
とかいうのを大きな声でしゃべりまくっているのでした。
なんかしらんけど、鼻につくわ~。
わたしは彼らの我が物顔ぶりを見て、心のなかで悪態をつくのでした。
ええよなあ、あんたらは親の金で学校行かせてもらえて。
(自分もや!)
それに、もっと新入生らしくおどおどしたらどうよ。
あたしなんか、大阪に出てきてからず~っとおどおどしっぱなしやねんからね!
(悲しいわ!)
わたしは自分のやり場のない情けなさを妖怪たちにぶつけていました。
なかでもひとりの小柄で童顔の妖怪は、その風貌とはうらはらに、クジラの回遊のように排他的経済水域を悠々と歩き回り、
妖怪『付属あがり』のなかでも主のような存在感を放っているのでした。
出たな妖怪『童顔クジラ』。
(そのまんま!)
あんたは今は大きい顔してるけどやな、大学ってそういうもんと違うんやからな。
いったん排他的経済水域のそとに出たら、あんたの思い通りにはいかん『そうはいかん連中』略して
『そ連』がたっくさんいて、しまいにだ捕されるんやからな。
(どんな連中や!)
わたしはわけのわからないライバル意識を彼に燃やしていたのでした。
次の日。わたしが同じクラスの女の子と、廊下で大学のシステムについてぎこちない会話をしているところに『童顔クジラ』がやってきました。
「すいません、D24の教室ってどこですか?」
『童顔クジラ』は聞きます。
ちょっとあんた~、さっそく経済水域出て居場所を見失ったんかいな。
あっはっは!
わたしはこころの中で笑いながら教室を教え、自分たちと同じクラスだということを告げました。
すると童顔は、
「えー、自分ら、おんなじクラス?同い年?4回生くらいやと思った。なんや。」
とさっき使った敬語を返せといわんばかりのがっかりさをあからさまに見せるのでした。
うぬぬ、妖怪め!排他的経済水域を出てもそんな態度にでるというのか!
わたしは『そ連』代表として(いつのまに?)、いつかこのクジラをだ捕してやろうと思いました。
そうして、だ捕された『童顔クジラ』は『しかちく』として、わたしの夫となったのでした。
あのときはこんな未来、想像もしなかったんだよなあ。
(追記)
みなさま、いつもご訪問およびコメントありがとうございます!
管理画面の調子が悪くなってから、はや数週間。
いまだに悪戦苦闘しています。
管理画面の切り替わりが非常に遅く、イラチのわたしはPCの前できいいいっと髪を逆立てています。
ところで、クーピーちゃんもおっしゃってたように、
先日『クイズヘキサゴン』が宮古島特集だったそうですね。
残念ながら放映は見ていません。
たしか3月の初旬に『ヘキサゴンの収録があるらしい』というのを耳にしたのですが、仕事が忙しく、またヘキサゴンを見たことがないしなあ、というのもあっていかずしまいでした。
無理してでも行っておけば・・・・。(どうやねん?)
宮古島では芸能人やスポーツ選手をよく見かけます。
この間、図書館に歩いていく途中、『千原兄弟』のお兄さんのほうの家族を見ました。
至近距離だったのですが、とくに何もできずとおり過ぎました。
無理してでも声かけとけば・・・。(だからどうなっったんや!)
宮古島にいると、日本の中心からかなり距離があるせいか、ニュースでおこっている出来事が同じ国のこととは思えないこともあります。
だからのんびりしてるのかもしれないですね。
とりぶう
それは大学の入学式の翌日。何百人も収容できる大教室に妖怪たちはいました。
その名も妖怪『付属あがり』。
ついこの間までほっぺを真っ赤にさせて田舎道を自転車通学していた身には、彼らは同じ国の同じ大学生とは思えませんでした。
わたしが夏みかんなら、彼らはドリアン。
(自分のほうが微妙にええように言うてるやないか!)
彼らは田舎にはいない種類の人種でした。
妖怪たちは『排他的バリアー』をはりめぐらせて、外部学生に対して『鼻笑い光線』を発しています。
そして知り合いを見つけては、
「よおー、おまえも経済かよ~。××は法学部らしいで。」
とかいうのを大きな声でしゃべりまくっているのでした。
なんかしらんけど、鼻につくわ~。
わたしは彼らの我が物顔ぶりを見て、心のなかで悪態をつくのでした。
ええよなあ、あんたらは親の金で学校行かせてもらえて。
(自分もや!)
それに、もっと新入生らしくおどおどしたらどうよ。
あたしなんか、大阪に出てきてからず~っとおどおどしっぱなしやねんからね!
(悲しいわ!)
わたしは自分のやり場のない情けなさを妖怪たちにぶつけていました。
なかでもひとりの小柄で童顔の妖怪は、その風貌とはうらはらに、クジラの回遊のように排他的経済水域を悠々と歩き回り、
妖怪『付属あがり』のなかでも主のような存在感を放っているのでした。
出たな妖怪『童顔クジラ』。
(そのまんま!)
あんたは今は大きい顔してるけどやな、大学ってそういうもんと違うんやからな。
いったん排他的経済水域のそとに出たら、あんたの思い通りにはいかん『そうはいかん連中』略して
『そ連』がたっくさんいて、しまいにだ捕されるんやからな。
(どんな連中や!)
わたしはわけのわからないライバル意識を彼に燃やしていたのでした。
次の日。わたしが同じクラスの女の子と、廊下で大学のシステムについてぎこちない会話をしているところに『童顔クジラ』がやってきました。
「すいません、D24の教室ってどこですか?」
『童顔クジラ』は聞きます。
ちょっとあんた~、さっそく経済水域出て居場所を見失ったんかいな。
あっはっは!
わたしはこころの中で笑いながら教室を教え、自分たちと同じクラスだということを告げました。
すると童顔は、
「えー、自分ら、おんなじクラス?同い年?4回生くらいやと思った。なんや。」
とさっき使った敬語を返せといわんばかりのがっかりさをあからさまに見せるのでした。
うぬぬ、妖怪め!排他的経済水域を出てもそんな態度にでるというのか!
わたしは『そ連』代表として(いつのまに?)、いつかこのクジラをだ捕してやろうと思いました。
そうして、だ捕された『童顔クジラ』は『しかちく』として、わたしの夫となったのでした。
あのときはこんな未来、想像もしなかったんだよなあ。
(追記)
みなさま、いつもご訪問およびコメントありがとうございます!
管理画面の調子が悪くなってから、はや数週間。
いまだに悪戦苦闘しています。
管理画面の切り替わりが非常に遅く、イラチのわたしはPCの前できいいいっと髪を逆立てています。
ところで、クーピーちゃんもおっしゃってたように、
先日『クイズヘキサゴン』が宮古島特集だったそうですね。
残念ながら放映は見ていません。
たしか3月の初旬に『ヘキサゴンの収録があるらしい』というのを耳にしたのですが、仕事が忙しく、またヘキサゴンを見たことがないしなあ、というのもあっていかずしまいでした。
無理してでも行っておけば・・・・。(どうやねん?)
宮古島では芸能人やスポーツ選手をよく見かけます。
この間、図書館に歩いていく途中、『千原兄弟』のお兄さんのほうの家族を見ました。
至近距離だったのですが、とくに何もできずとおり過ぎました。
無理してでも声かけとけば・・・。(だからどうなっったんや!)
宮古島にいると、日本の中心からかなり距離があるせいか、ニュースでおこっている出来事が同じ国のこととは思えないこともあります。
だからのんびりしてるのかもしれないですね。
とりぶう