とりぶう の 宮古島日記

宮古島移住者の生活。いろいろなことがあるけど、基本的に楽しい方向で生きていく方針です。夫しかちくと認知症お義母さんとの3人暮らし。

2022年05月

物の怪姫





みなさんこんにちは。

日課である寝る前の音読で、

田辺聖子さんの「新源氏物語」上中下を読み終えた。

最愛の妻、紫の上が亡くなってからは、

いくら光源氏といえども生きる気力を失い、出家してしまうのには、

「その気持ちはわかる」

と、しかちくも深く同意していた。

「な?だから紫の上を大事にせなあかんよな?」

と、紫の上(わたし)は言うのだが。

しかちくは、

「紫の上みたいに、理想の女性になってるみたいな言い方を・・・」

とあっけにとられるのであった。

ところでこの時代、「物の怪がついた女」というのがよく出てくる。

ふだんはおとなしくやさしいのに、

夫が愛人の家に出かけようとすると、(一夫多妻OKの時代)

「この浮気男がぁ~っ!これでもくらえっ!」

と灰を投げつける妻、

みたいな、

今でいうヒステリーがすごい女を、

「物の怪がついた女」として、

お坊さんを呼んで加持祈祷させたりする。

物の怪がつくのは、男よりも圧倒的に女のほうが多い気がする。

たぶん、女性独特の心の乱れを「物の怪」として処理してたのではあるまいか。

更年期のイライラもきっと、

「物の怪」

と扱われ、ふだんの彼女とは別物とみなされていたのだと思う。

しかちくは、

「とりやんもときどき『物の怪』ついてるときあるな」

と言うので、

「そんなときは『物の怪姫』と呼んでな」

と答えた。




物の怪姫





ふむ。

「物の怪」がついてるが、「姫」というひびき、

なかなか悪くないなあ。

それでは~


とりぶう

無比無双




みなさんこんにちは。

我が家にはいたるところにムヒがある。

もとい、ムヒ的なもの、がある。

本物のムヒの場合もあるが、たいていはムヒ的なものである。

今数えただけでも4か所に置いてある。

そんなに蚊に刺されるのか?

と思われるかもしれないが、

そういうわけではなく。

蚊ももちろんあるが、

かゆいとき、暑いとき、痛いとき、

なんでもムヒおよびムヒ的なもののお世話になっている。

わたしは背中にあせもができやすいので、風呂上がりに背中一面にムヒを塗ってもらう。

さらに、暑いときには首筋に塗る。

先日は、仕事中にコードに引っかかって足を痛めたという娘うさQに、

「そんなときはムヒや!」

と、ムヒ的なものをすすめた。

我が家のムヒおよびムヒ的なものに対する信頼は厚く、

ムヒ無双状態である。




ムヒ無双





ひょっとしてムヒって、比べるものがない「無比」からきてるのかなあ。

それでは~


とりぶう

宮古島ニュースvol25~観測史上最多降水量





みなさんこんにちは。

毎週金曜日は宮古島ニュースです。

島内のできごとをお伝えします。

2022年5月27日

先週もお伝えしたように、

宮古島では雨がずっと続いています。

降らない日はありません。

どれくらい雨が多いかというと、

5月の観測史上最多の降水量なのだそうです。

80余年でいちばんらしいのです。

さいきん、『50年に1度レベルの大雨』という言い方をよく聞くようになりましたが、

これぞまじりけなしの100年に1度の大雨です。

市内ではあちこち道路が冠水し、車が立ち往生したりと、市民生活にも悪影響が出ています。

市民(わたし)の家の前の道にも、連日、幹線道路から流れてきた水が川のようになり流れ込んできます。

川は街路樹のフクギの実や葉っぱを根こそぎ運んでくるため、

市民(わたし)の家の前は、毎日のように、実や葉っぱがてんこ盛りで、

市民(わたし)は、

「またかよ!」

と憤りの声をあげているということです。




また川!!




ところで、先週お伝えしたキビ刈り農家への援助金は、特例として5月が過ぎても交付されることになったそうで、

伊良部島のキビ農家のみなさんは、たぶんほっとしているということです。

その他、自動販売機を壊されてお金が盗まれる事件が30件ほどもあること、

新型コロナ感染者がまったく減らず、全国平均の7倍以上もの感染者が毎日いること、

などが、

宮古島ではニュースになっています。

市民(わたし)も新型コロナの影響で、県立病院で受けるはずだった治療が受けられず、悩ましい日を送っているらしいですが、

なによりも毎日雨すぎることが一番のニュースなので、そのことを中心にお送りしました。

来週は晴れの日があればいいですね。

それでは~


とりぶう

わたしのかっこいい瞬間





みなさんこんにちは。

わたしはひそかに「今のあたし、かっこよかったな」と思っている瞬間がある。

落としたものを間一髪で拾うときである。

わたしはとにかくよく物を落とす。

ペットボトルのキャップとか、ごはんつぶとか。

特に食べてるときにはよくこぼす。

たぶんわたしの手が小さいのが原因だと思う。(ほんま?)

しかし。

そこからがわたしの腕の見せ所。

物を落としたら、瞬時に足をパッと閉じて最終落下を防ぐ。

それはあたかも映画「アンタッチャブル」のケビンコスナー。

銃撃戦の中、駅の階段を落ちてゆくベビーカーを間一髪で助けるあの有名なシーン。

わたしはその瞬間、心の中で、

「キャーーーーーッチ!!」

と叫んでいるのだ。





くらいの気持ち





床まで落ちる気まんまんだったモノたちは、

「あれ?わたし助かってる!」

と、わたしのヒザをほおずりしながら、安堵の小躍りを始める。

わたしは、

「ぎりぎりセーフ」

と、額の汗をぬぐうのだ。

その瞬間、

「あたし、かっこよかったな」

と思う。

思わずにはおれん。

と、

いう話を。

しかちくやうさQにすると、

「いやその前にそんなにモノを落とすな」

と言われた。

正論すぎてスリランカ。(意味わからん)

とにかく。

かっこいい瞬間って、身近なところに転がってるという話ですよ。

それでは~


とりぶう

金でもなく銀でもなく銅でもなく




みなさんこんにちは。

クレーンを見てると、

「働きものやなあ」

と思う。

重いものを吊り上げるためだけに作られた機械。

いま、建設中のヒルトンホテルには3つくらい高いクレーンがよいしょよいしょと資材を持ち上げている。

クレーン以前とクレーン以後で、建物の建てやすさが格段に違っただろうと思う。

年を取ってくると、昔のことばかり思い出されるため、

ピラミッドとかコロッセオとかのころは、(そんな昔?)

途方もない時間と人力で石を持ち上げていたのだろうと、胸が熱くなる。

「コロッセオのころってどうやって石を持ち上げてたんやろな」

わたしがつぶやくと、しかちくは、

「滑車使ってたんやろな」

と言う。

「は~、滑車ぁ~。最初に滑車を考えた人はすごいなあ」

わたしが感心すると、

「クレーンにも滑車が使われてるしな」

と、しかちくが言うので、おどろいた。

クレーンって、エンジンなどの機械の力で重いものを「えいやっ」と持ち上げてるのではないのか?

石油の燃料を使ったなんらかの機械の力がそれを可能にしてるのではないのか?

と、理科力ゼロの頭はそうつぶやくのだが、

「あほや」と思われたくないので、

「古代の滑車の知識が現代にも受け継がれてるんやなあ」

などと、ざっくりした感想でお茶を濁した。

しかちくは、

「『どうかっしゃ』が一個あったら、荷物を半分の力で持ち上げられる」

と言い、

「二個あったら四分の一、だからクレーンは『どうかっしゃ』をいっぱいつけてる」

と滑車の伝道師か?と思われるような発言をする。

「へ~、銅滑車ってすごいんやなあ」

わたしは銅滑車のすごさを今度ブログに書こうと思い、メモに、

「銅かっしゃ」

と書いておいた。

さて、後日。

そういえばあれはどういう仕組みだったっけ?

としかちくに聞こうと思い、

「なあ、銅の滑車ってどういう原理だったっけ?」

と言うと、

「なに、どうのかっしゃって?」

と変な顔をされる。

「ほら、クレーンの銅の滑車」

「どうのかっしゃ?え、どうのかっしゃ?」

しかちくはあほみたいに何回も聞く。

「そう、銅やろ?ブロンズの銅」

わたしが聞くと、しかちくは、

「違うで、『どう』って動く滑車の『動滑車』やで。定滑車に対しての動滑車」

と笑う。

むう。

あほはワイやった。

あなたが落としたのは、金の滑車?銀の滑車?それとも銅の滑車?の『銅』違うんや。

あとで動滑車を検索したら、どうみても銅じゃなかった。





どうかっしゃ




鉄やな。

滑車の伝道師いわく、滑車の原理は、

「中学で習う」

分野らしい。

ということは、ほとんどの日本人が知ってるはずの知識やと言うんかい?

中学って、生きるのに必要な知識がわりとまんべんなく教えられるのだ、

と、おどろき。

義務教育しっかりやっといたら、なかなか物知りになるなあと思ったのだった。



それでは~


とりぶう

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